ミイラ教会でミイラに触れる?!
Ciao! Emiです。
午前の学校のレッスンが終わって 学校を出るのが
ちょっと遅くなってしまった ある日のことです。
お腹も空いたし 何か買って帰るのも面倒くさいなぁ。。。と
学校の隣りにある ピッツェリアに行くと
クラスメイトのイギリス人男性 S が 一人で大きなピザを食べていました。
「あ~っS!Ciao! 」とあいさつし、私もピザを頼んで
一緒に昼食を食べました。
ピザを食べて少しおしゃべりしていたのですが、お互い暇だったので
散歩しよう! ということに。
それで町をプラプラ歩いていると ある教会の前を通りかかりました。
実は ウルバニア は知る人ぞ知る 「ミイラのある町」なのです!
そして その ミイラ(mummia) が安置されているのが
この Chiesa dei Morti (=死者の教会)なのです。
この教会には 男性12 女性6 の 計18体のミイラが
ガラスケースの中に立った状態で安置されています。
このミイラ・・・実はとても珍しいものなのです。
なぜかというと、普通は特別な処理が施されてミイラ化されるのですが、
ここのミイラは 天然のカビ によって奇跡的に作られたものだそうです。
昔、教会裏にあった 共同墓地に埋葬されていた遺体に巻かれた布に
その場所にのみ生息していた とても珍しいカビが繁殖し、
そのカビが 遺体の腐敗を防止し、水分だけを除去させる働きをもっていて
少しずつ遺体を乾燥させ 長い時を経て天然のミイラを作りあげたそうです。
そのカビは ウルバニア 全体に生息するカビではなく、
この教会の裏の土地にのみ存在していたものだったそうです。
まさに 奇跡のミイラですね。
この教会を訪れた時、見学していたのは私たち二人だけだったので
教会の管理人のおじさまが 「特別にミイラを触らせてあげるよ」と
ガラスケースを開けてくれました。
友達のSは難色を示し遠慮したのですが、
『 ミイラにじかに触れられるなんて こんなチャンス人生に一度あるか
ないかよね!』 と好奇心旺盛な私は ありがたく触れさせて頂きました!
そんな貴重なお体に損傷をきたしては大変なので
そっと触れてみたのですが、固くしっかりしていました。
驚くことに歯や髪の毛、体毛なども残っている方もいらっしゃいました。
自ら志願してミイラとなる方々がいる一方、このミイラたちは
思いもかけずミイラになられたわけですから
まさか こんなf風にガラスケースに入れられて 何百年もの後に
人々の目に触れることになるとは 想像もしていなかったでしょうね。。。
貴重な体験をさせて頂き 感謝です。