モザイクの街ラヴェンナ観光④サン・ヴィターレ教会とガッラ・プラチーディアの廟
Ciao! Emiです。
ラヴェンナ(Ravenna) のモザイク巡りもラストに近づいてきました。
5ヶ所の共通チケットで行ける最後の2つは
Basilica di San Vitale(サン・ヴィターレ教会)と
Mausoleo di Galla Placidia(ガッラ・プラチーディアの廟(びょう))です!
この2つも隣接しています。
Battistero Neoniano(ネオニアーノ洗礼堂)からは
歩いて15分くらいでしょうか。。。
私は 通りをショップなどをプラプラ見学しながら歩いていたので
30分以上かかってしまいましたが。。。(^^;
カヴール通りを歩いていると Basilica di San Vitale(サン・ヴィターレ教会)の
白い門が見えました。
サン・ヴィターレ教会は 6世紀前半に建設された ビザンチン建築・初期キリスト教
建築 の代表的なカトリック教会の聖堂です。
この教会も八角形をしています!
キリスト教では 『8』は『新たな創造』を意味するそうです。
外観はこれまた地味な普通の教会・・・という感じですが、
中に入るとスゴイです☆
それはそれは 豪華で美しい装飾がなされていました。
まず入った瞬間に うわぁ~っ と思わず声が出そうになりました(焦)
圧倒的な空間美に囲まれて 異世界に入り込んでしまったかのようです。
とにかく素晴らしいの一言です!
クーポラ内部の天井画です。美しいですね~
クーポラ奥の内陣の天井となる大天蓋には キリスト教の象徴的な動物などが
描かれており、その中央頂点にはキリストをあらわす子羊が配置され、
これを4天使が支えています。
内陣部入り口のアーチ部分は、中央に全世界を表す球体に座るキリスト、
向かって左側には殉教者聖ウィタリスが キリストから殉教者の冠を受けます。
向かって右側にはこの聖堂の創設者の司教エクレシウスが 聖堂の模型を
キリストに捧げています。
こちらは 有名な「ユスティニアヌス帝のモザイク画」です。
反対側には 「皇妃テオドラと侍従たち」が描かれています。
そして 私がもっとも目を奪われてしまったのは 内陣壁面のモザイクです。
アーチ形の中には、アブラハムが神の使いを迎える場面
「アブラハムの饗応とイサクの犠牲」の場面が描かれています。
その周囲には旧約の預言者、福音書記者、天使などが描かれ、
細部にわたって素晴らしい装飾がなされています。
反対側の壁面は 「アベルとメルキセデクの捧げ物」が描かれています。
緑を基調としたこの壁面のモザイクに 私はものすごく心惹かれました。
ラヴェンナで観たモザイクの中でも 一番好きです☆
いつまでも眺めていたいくらい素敵でした!
見上げた後は 足元にも注目です。床のモザイクもキレイでしたよ。
サン・ヴィターレ教会の奥の方から外に出ると 庭続き(?)で
Mausoleo di Galla Placidia(ガッラ・プラチーディアの廟(びょう))があります。
西ローマ帝国の皇帝ホノリウスの妹 ガッラ・プラチーディアとその一族を
葬ったとされる霊廟です。
壁面は後年に補完された大理石に覆われていますが、天井ヴォールト部分には
美しいモザイク画が残っています。
中央部の天井には、きらめく星の中に黄金の十字架が輝いています。
青や緑を基調とした 花のような模様や星が描かれていて
全体的に落ち着いた 神聖な雰囲気のモザイク画です。
これで 5ヶ所共通チケットのモザイク巡りを全て制覇しました!
どこもそれぞれに美しく すばらしいモザイクばかりでした。
9.5ユーロ(共通チケット)で こんなにモザイクを堪能できるなんて。。。♪♪♪
次は ラヴェンナの街歩き編で~す☆
◆イタリア情報◆
モザイクの街ラヴェンナ観光③大司教博物館とネオニアーノ洗礼堂
Ciao! Emiです。 久しぶりの更新です(^^;
ダンテのお墓(Tomba di Dante) 参りの後は
大司教博物館(Museo dell'Arcivescovile e Cappella di S.Andrea) と
ネオニアーノ洗礼堂 (Battistero Nroniano) へ向かいます。
サンフランチェスコ広場から歩いて5分位のところに
この2つは隣接しています。
もちろん 例の5ヶ所共通チケットで入れますよ!
大司教博物館は撮影禁止だったので、残念ながら写真はありませんが
こちらの目玉は 『マクシミアヌスの説教壇』です。
象牙に細かい彫刻が施されたものです。
キリストの生涯が刻まれている 『司教の椅子』も素晴らしい。
司教が身に着けていた装飾品なども展示されていました。
ここでも 少しですがモザイクも観ることが出来ます。
そして次は歩いて1分ほどの所にある ネオニアーノ洗礼堂 です。
ラヴェンナで最も古い建物のひとつで、5世紀半ば 当時の司教ネオーネの命によって
モザイクが完成しました。この司祭の名前にちなんで
ネオニアーノ洗礼堂と呼ばれています。
オルトドッシ洗礼堂(Battistero degli Ortodossi) とも呼ばれています。
天井のモザイクです。深い青色と金色のコントラストが美しいですね~
中央には洗礼者ヨハネによりヨルダン川で洗礼を受けるキリストが描かれています。
キリストの頭上には精霊を表す白い鳩が。
そして周囲には12使徒が描かれています。
使徒たちのモザイクのさらに外側には、福音書と玉座が交互に描かれており、
柱には旧約聖書の預言者が、描かれています。
さすがは 初期キリスト教美術の傑作ですね。
「ラヴェンナの初期キリスト教建築群」として世界遺産にも登録されています。
地味な外観からは 想像もできませんでしたが
素晴らしいモザイクでした☆
まだまだ 散策しますよ~
モザイクの街ラヴェンナ観光②ダンテのお墓参り
Ciao! Emiです。
サンタポッリナーレ・ヌオーヴォ教会で すばらしいモザイクを見た後は
次の目的地 ネオニアーノ洗礼堂(Battistero Neoniano) と
大司教博物館(Museo Arcivescovile) に向かうつもりでしたが、
地図を見てみると その途中に 『ダンテの墓』(Tonba di Dante)があるので
立ち寄ってみることにしました。
ダンテって誰? もちろん あの『神曲』を書かれた 詩人で哲学者の
ダンテ・アリギエーリ(Dante Alighieri)です。
故郷のフィレンツェを追放され、1316年にラヴェンナの貴族の家で職を得て
『神曲』を書き上げました。
1321年9月14日に没しましたが、ここにあるお墓は18世紀末に造られたそうです。
亡くなってから ずいぶん経ってから造られたんですね。。。
サンタポッリナーレ・ヌオーヴォ教会から グワッチマンニ通りをまっすぐ行き
通りから右側へ曲がった奥の方に サン フランチェスコ教会 があります。
この教会のすぐそばに ダンテが祀られている建物があります。
教会の中庭です。中には入っていないので フェンス越しに撮影しました。
男性と女性が向き合っています。間にあるのは 井戸かな?
こちらが ダンテさんのお墓がある建物です。
人が並んでいたので すぐわかりました。
白い建物の中に ダンテのお墓がありました。
りっぱなお墓ですね。
扉のすぐ中にフェンスがあるので お墓の前までは行けませんが
後ろに並んでいる人たちも おとなしく待っていてくれるので
扉の所からお祈りすることが出来ました。
ラヴェンナには モザイクを見に来たのですが、
思いがけず ダンテさんのお墓参りも出来て 何だか嬉しかったです。